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電動プロジェクタースクリーンの選び方|手動との違いと取り付けの注意

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電動プロジェクタースクリーンの選び方をまとめたバナー

電動のプロジェクタースクリーンにしたいけれど、手動より高いぶんの価値があるのか、自分の部屋に付けられるのか迷っている人は多いはずです。

結論から言うと、電動スクリーンはほぼ毎日使う人ほど元が取れます。

ただし、天井や壁にしっかり固定することと、近くにコンセントがあることが前提です。

この記事では、手動式との違い、サイズや生地の選び方、取り付ける前に確かめることを順番に整理します。

記事のポイント

  • 電動はほぼ毎日使う人、手の届かない高さに付けたい人向け
  • 本体が重く、取り付けには石膏ボードの裏の下地が要る
  • 電源は本体の右側に要ることが多く、コンセントの位置を先に見る
  • 超短焦点の機種には、生地を左右に張る専用の電動スクリーンを選ぶ

電動プロジェクタースクリーンは使う回数で選ぶ

スクリーンの出し入れの方式は、電動のほかに、手で引き下ろす手動式、床に置く自立式があります。

最近は、充電して使うコードレスの電動タイプも出てきました。

4つの違いを並べると、次のとおりです。

方式操作電源向いている人
電動(コード式)リモコンや壁のスイッチで上げ下げコンセントが必要ほぼ毎日使う、天井に付けたまま使う
電動(充電式)リモコンで上げ下げ充電して使うコンセントの位置に縛られたくない
手動式下のバーを手で引いて下ろす不要週に1〜2回、費用を抑えたい
自立式床で組み立てて広げる不要使う部屋を変える、壁や天井に穴を開けたくない

電動にする価値がいちばん出るのは、使う回数が多い人です。

月に数回しか使わないなら、手動式や自立式でも不便はあまり感じません。

方式ごとの選び方は、プロジェクタースクリーンの選び方をまとめた記事で全体を比べています。

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電動にするよさと弱いところ

電動スクリーンは、ただ楽なだけではなく、生地を長くきれいに保てる点でも手動式と差があります。

一方で、価格と重さ、電源の3つは手動式より不利です。

シワが出にくく、手の届かない場所にも付けられる

手動式は、引き下ろす力が左右でずれやすく、生地に偏った力がかかります。

手を離して勢いよく巻き戻すと、V字の波打ちやシワが残ることもあります。

電動式は内蔵のモーターが一定の速さで巻き上げるため、生地に均等な力がかかり、平らな状態を保ちやすくなります。

リモコンで操作できるので、吹き抜けのような高い場所や、家具の奥など手が届かない場所にも付けられます。

すでに付いたシワを直したい場合は、プロジェクタースクリーンのシワを直す方法の記事が参考になります。

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価格・重さ・電源が手動式より不利

電動スクリーンは、モーターやリモコンの受信部が入るぶん、同じサイズの手動式より価格が上がります。

本体も重く、10kgから20kgを超える製品も珍しくありません。

一度付けたら部屋を移して使う、という使い方には向きません。

いちばんの壁になりやすいのが電源です。

コード式は家庭用のコンセントが必要で、近くにない場合は配線を延ばす工事が必要になることがあります。

コンセントの位置に困るなら、充電式のコードレスタイプも候補になります。

サイズと画面の形の決め方

大きければよいわけではなく、見る位置からの距離と、映す映像の形に合わせて選びます。

サイズを間違えると、首を振らないと画面全体が見えない、近すぎて目が疲れる、といった不満につながります。

見る位置からの距離でサイズを決める

見やすい距離の目安は、画面の高さの2〜3倍とされています。

家庭用で標準的な100インチ(16:9)は、幅が約221cm、高さが約125cmです。

高さ約125cmの2〜3倍なので、ソファからスクリーンまで2.5〜3.5mほど離れていると見やすくなります。

部屋の奥行きが足りない場合は、80インチ前後に下げるほうが無理がありません。

100インチのスクリーンの寸法と見やすい距離の目安
見やすい距離は画面の高さの2〜3倍が目安

100インチを映すのに必要なプロジェクターの距離は、100インチを映す距離を解説した記事で確かめられます。

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画面の形は16:9を基本にする

スクリーンの縦横の比率は、映す映像と同じにすると画面を無駄なく使えます。

比率ごとの主な用途は、次のとおりです。

  • 16:9:テレビ放送、ブルーレイ、YouTubeやNetflixなどの配信
  • 16:10:パソコンの画面を映すプレゼン
  • 4:3:古い映像や昔の資料
  • 2.35:1:映画館で上映される横長の映画

家庭で映画や配信を見るなら、16:9を選んでおけば困ることはほとんどありません。

ほかの比率の映像を映すときは、上下や左右に余白が出るだけなので、横幅を最大にできる16:9が使いやすいです。

黒い縁取りと生地の選び方

同じ電動スクリーンでも、縁取りの有無と生地の種類で映像の見え方が変わります。

特に超短焦点のプロジェクターと組み合わせる場合は、生地選びを間違えると映像がゆがみます。

黒い縁取り(ブラックマスク)の有無

映像が映る白い部分のまわりを黒く囲んだ仕様をブラックマスクと呼びます。

映像のすぐ横に黒があると、目の錯覚で映像の黒がより深く見え、映像が引き締まります。

映画を中心に見るなら、ブラックマスク付きを選ぶ人が多い傾向があります。

一方、横長の映画を16:9のスクリーンに映すと、黒い縁と映像のあいだに白い余白が出て、この効果が薄れます。

リビングで黒い枠の圧迫感を避けたい場合は、縁取りのないマスクなしや、縁を細くしたタイプも選べます。

ブラックマスクありとなしの見え方の違い
黒い縁は映像を引き締め、縁なしは部屋になじむ

超短焦点なら生地を左右に張るタイプを選ぶ

壁のすぐ近くから大画面を映す超短焦点プロジェクターは、スクリーンの真下から浅い角度で光を当てます。

そのため、生地にわずかなたわみがあるだけで、影や映像のゆがみが大きく出ます。

超短焦点と電動スクリーンを組み合わせるなら、生地の両側にワイヤーを通して左右に張るタブテンションという仕組みの製品を選んでください。

明るい部屋で見たい場合は、天井の照明などの光を吸収する耐外光(ALR)スクリーンもありますが、通常の白い生地よりかなり高価になります。

超短焦点の特徴は、短焦点プロジェクターと超短焦点の違いを解説した記事で詳しく説明しています。

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取り付ける前に確かめること

電動スクリーンは重く、動くたびに小さな揺れも加わります。

買ってから付けられないことに気づかないよう、次の3点を先に確かめます。

天井や壁の下地

日本の住宅の天井や壁は、表面が石膏ボードでできていることがほとんどです。

石膏ボードはネジを支える力が弱く、そのまま取り付けるとネジが抜けてスクリーンが落ちるおそれがあります。

メーカーも、石膏ボードへの直接の取り付けや、石膏ボード用アンカーの使用は落下の危険があるため避けるよう案内しています(出典:シアターハウス「石膏ボードにスクリーンを取り付けたいのですが可能ですか」)。

取り付けは、石膏ボードの裏にある木材や軽量鉄骨の下地にネジを留めるのが基本です。

下地の位置が合わない場合は、12mm厚ほどの合板などで補強してから取り付けます。

電動スクリーンを下地に固定する取り付けの構造
ネジは石膏ボードの裏の下地に留める

高い場所の作業や下地探しに不安があるなら、無理をせず施工業者に頼んでください。

コンセントの位置

電動スクリーンの電源コードは、正面から見て右側から出ている製品が多くあります。

取り付けたい位置の右側の近くにコンセントがあるかを、先に見ておきます。

新築やリフォームで天井に埋め込む場合は、スクリーンの右端付近の裏にコンセントを設けると、コードを見せずに設置できます。

賃貸で付けたい場合

賃貸で天井や壁に穴を開けられない場合は、床と天井のあいだに突っ張る柱を立て、そこに取り付ける方法があります。

天井に照明用のダクトレールがある部屋なら、ダクトレール用の固定具を使う方法もあります。

どちらも、スクリーンの重さに耐えられるかを製品の耐荷重で必ず確かめてください。

穴を開けない吊り下げ方は、プロジェクタースクリーンを賃貸で吊り下げる方法の記事でまとめています。

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停止位置の設定とプロジェクターとの連動

電動スクリーンは、取り付けたあとの設定で使い勝手が大きく変わります。

毎回同じ高さで止まるようにしておけば、映像の位置を合わせ直す手間がなくなります。

止まる高さを覚えさせる

多くの電動スクリーンには、下ろしたときに止まる位置を記憶させる機能があります。

手順は製品やリモコンで違いますが、おおまかな流れは次のとおりです。

  1. 上ボタンでスクリーンを最後まで巻き上げ、止まるまで待つ
  2. リモコンの設定ボタンを決められた回数押して、設定モードにする
  3. 下ボタンと停止ボタンで、映像がちょうど収まる高さに合わせる
  4. もう一度設定ボタンを押して、位置を記憶させる

設定中に短い時間で何度も上げ下げすると、モーターを守る仕組みが働いて動かなくなることがあります。

これは故障ではなく、30分ほど待ってモーターが冷えれば元に戻ります。

正確な手順は、製品の取扱説明書で確かめてください。

電動スクリーンの止まる高さを設定する手順
一度覚えさせれば毎回同じ高さで止まる

電源を入れたら自動で下りるようにする

プロジェクターやAVアンプに12Vトリガーという端子がある場合は、電動スクリーンとつなぐと連動させられます。

プロジェクターの電源を入れるとスクリーンが下り、切ると巻き上がるようになります。

トリガー端子がなくても、赤外線リモコンで動く電動スクリーンなら、市販のスマートリモコンにリモコンの信号を覚えさせて、スマートスピーカーの声で操作することもできます。

電動スクリーンの主なメーカーの違い

国内でよく選ばれている電動スクリーンのメーカーは、それぞれ得意な分野が違います。

メーカー特徴向いている使い方
シアターハウス国内の自社工場で受注生産。サイズや仕様の細かい注文に対応。電波式リモコンのモデルもあるリビングや家庭のシアタールーム
オーエス業務用の実績が多い。収納時に本体がすっきり収まるデザインと静かなモーター会議室、ホテル、本格的なシアター
キクチ科学研究所動作音を抑えた静音モーターと、画質にこだわった生地の種類の多さ画質を重視するシアタールーム
サンワサプライ手ごろな価格帯の製品が多く、超短焦点向けや自立式など種類が豊富オフィス、学校、初めての1台

家庭のリビングで初めて電動スクリーンを付けるなら、家庭向けの品ぞろえが多いシアターハウスやサンワサプライから探すと選びやすいです。

動作音や画質にこだわるなら、オーエスやキクチ科学研究所の上位モデルも比べてみてください。

リビング用の定番サイズなら、ケース付きで天井に吊り下げる100インチの電動モデルがあります。

電動プロジェクタースクリーンに関するよくある質問

電動スクリーンは停電したら使えなくなりますか?

コンセントから電源を取るタイプは、停電中は上げ下げできません。

充電式のコードレスタイプなら、充電が残っていれば停電中も動かせます。

リモコンが反応しないときはどうすればいいですか?

まずリモコンの電池と、スクリーン側の受信部の前に物がないかを確かめます。

赤外線式のリモコンは、受信部に向けないと反応しにくいです。

障害物が多い部屋や離れた場所から操作したい場合は、電波式のリモコンを使うモデルが向いています。

天井に埋め込むにはどれくらいの深さが必要ですか?

本体の高さが隠れる深さが必要で、目安は120〜150mm以上です。

製品によっては250mm以上を求めるものもあるため、設計の前にメーカーの寸法図で確かめてください。

コンセントを置く幅も、埋め込む穴の幅に足しておきます。

電動のロールスクリーンをプロジェクター用に使えますか?

窓用の電動ロールスクリーンでも映すことはできますが、生地はプロジェクター用ではありません。

光が透けたり、表面の凹凸で映像がざらついたりすることがあります。

映像の見え方を重視するなら、プロジェクター用の電動スクリーンを選ぶほうが安心です。

電動プロジェクタースクリーンのまとめ

電動スクリーンは、リモコンで出し入れでき、生地をきれいに保ちやすいのが強みです。

ほぼ毎日使う人や、手の届かない高さに付けたい人ほど価値があります。

一方で、価格が上がり、本体が重く、近くにコンセントが必要になります。

サイズは見る位置からの距離で決め、家庭用なら16:9を基本にします。

超短焦点のプロジェクターと組み合わせるなら、生地を左右に張るタイプを選びます。

取り付けは石膏ボードの裏の下地に固定し、不安があれば施工業者に頼んでください。

正確な情報は各メーカーの公式サイトをご確認ください。

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K

プロジェクター図鑑 K

賃貸・工事なしで天井にプロジェクターを設置できると知ってから、 ホームシアター生活にはまり、このサイトを立ち上げました。

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