Aladdin X3は、天井の引掛シーリングに付けて、照明とプロジェクターとスピーカーを1台にまとめた2026年5月発売の現行モデルです。
映像は700 ANSIルーメンのフルHDで、照明は8畳まで、本体は3.7kgと、今の天井一体型4機種の中でいちばん軽くできています。
暗くできる8畳までの寝室や個室なら、価格と使いやすさのつり合いがとれた1台です。
10畳以上のリビングで照明まで任せたい場合や、昼に日が入る部屋で見たい場合は、ほかの機種と比べてから決めたほうが安全です。
記事のポイント
- X3は700 ANSI・フルHD・照明8畳・3.7kgの、天井一体型の標準機
- 100インチには壁まで約2mが要り、6〜8畳では80インチ前後が目安
- X2 Plusは約3万円高いぶん、明るさと短い投写距離で上回る
- X2 Lightは公式で売り切れ(2026年10月16日時点)、10畳以上ならX3 Laser 4Kも候補
Aladdin X3の評価と向く人・向かない人
Aladdin X3の評価は、使う部屋の広さと、昼に見るかどうかで大きく分かれます。
向いているのは、次のような使い方をする人です。
- 暗くできる8畳までの寝室・個室・子ども部屋で使う
- 夜や休日の夕方以降に、60〜80インチほどで動画を見る
- 照明とプロジェクターを1台にして、床やテレビ台を空けたい
- 本体の予算を10万円以内に収めたい
反対に、次のような使い方では不満が出やすくなります。
- 10畳以上のリビングで、照明もX3だけに任せたい
- 晴れた昼間に、カーテンを開けたまま見たい
- 壁まで2mとれない部屋で、100インチを映したい
- 反応の速いゲームを大画面で遊びたい
照明の畳数、映像の明るさ、壁までの距離の3つを先に確かめれば、買ってからの食い違いはかなり防げます。
仕様や付属品を先に見ておきたい人は、Aladdin X3の公式ページで最新の情報を確かめられます。
Aladdin X3の基本スペックと今の価格
X3は2026年5月15日に、¥99,800(税込・送料込)で発売されました。
公式の製品ページに載っている主な仕様は、次のとおりです。
| 項目 | Aladdin X3の公式仕様 |
|---|---|
| 映像の方式・解像度 | DLP(0.23インチ)・フルHD(1920×1080) |
| 明るさ | 700 ANSIルーメン |
| 投写比・推奨の画面サイズ | 0.8:1・60〜100インチ |
| レンズの上下の可動域 | 25度 |
| 照明 | 〜8畳・最大3,800lm・調光と調色は各100段階 |
| スピーカー | harman/kardon 8W+8W・Dolby Audio |
| 動作音 | 約32dB(本体から1m・目安) |
| CPU・メモリ・保存容量 | MT9660・2GB・64GB |
| OS・無線 | Aladdin OS・Wi-Fi 5・Bluetooth 5.1 |
| 大きさ・重さ | 高さ135×幅456×奥行456mm・3.7kg |
投写比0.8:1は、壁までの距離が画面の横幅の0.8倍ほどで済む、短焦点寄りのレンズという意味です。
レンズの上下の可動域が25度あるので、映像を天井ぎわから少し下げて、見やすい高さに寄せられます。
明るさの700 ANSIルーメンは、高出力のモードで測った量産品の平均値だと公式は注記しています。
2026年10月28日時点の公式ストアの価格は、発売時と同じ¥99,800(税込)です。
価格はセールの時期に下がることがあるため、買う前に公式ストアで今の価格を確かめてください。
「ポップインアラジン3」にあたるのがこの機種で、旧popIn Aladdinからの流れはポップインアラジンの歴代モデルと最新機種の違いを整理した記事で年表にしています。
X2 Plus・X2 Lightとの違い
X3を選ぶかどうかは、同じ天井一体型のX2 Plus、X2 Light、X3 Laser 4Kと並べると判断しやすくなります。
次の表は、4機種を公式の数値だけで並べたものです(価格と在庫は2026年10月16日時点の公式ストア)。
| 項目 | X3 | X2 Plus | X2 Light | X3 Laser 4K |
|---|---|---|---|---|
| 明るさ・解像度 | 700 ANSI・フルHD | 900 ANSI・フルHD | 700 ANSI・フルHD | 1,600 ANSI・4K |
| 100インチ/60インチに要る壁までの距離 | 2.00m/1.29m | 1.78m/1.16m | 2m/1.29m | 1.77m/1.15m |
| レンズの上下の可動域 | 最大25度 | 最大32度 | 最大19度 | 最大32度 |
| 照明 | 〜8畳・3,800lm | 〜8畳・3,800lm | 〜14畳・5,500lm | 〜14畳・5,500lm |
| OS・保存容量 | Aladdin OS・64GB | Android 9.0・32GB | Aladdin OS(公式製品ページの表記)・32GB | Aladdin OS・64GB |
| 重さ | 3.7kg | 4.9kg | 4.7kg | 4.3kg |
| 公式ストアの価格(税込・2026年10月28日時点) | ¥99,800 | ¥129,800 | ¥99,800・売り切れ | ¥249,800 |
X3は「いちばん安く、軽く、中身が新しい」代わりに、明るさと投写距離では上位の機種に譲る位置づけです。
X2 Lightとの違いは照明と中身の新しさ
X2 Lightとは、映像の明るさも解像度も、必要な投写距離も同じです。
違いは照明と本体の中身にあり、X2 Lightの照明は14畳まで・5,500lmで、色を変えられるムードライトも付いています。
その代わり、X3はメモリが2GB、保存容量が64GBになり、X2 Lightの1.5GB・32GBから増えました。
レンズの可動域も19度から25度に広がり、重さは4.7kgから3.7kgへ1kg軽くなっています。
X2 Lightと比べた実機レビューでは、操作への反応が速くなった点が評価されています。
ただし、X2 Lightは2026年10月16日時点で、公式ストアでは売り切れでした。
X2 Plusとの違いは明るさと投写距離
X2 Plusは照明がX3と同じ8畳までなので、差が出るのは映像側です。
X2 Plusは900 ANSIルーメンと、X3の約1.3倍の明るさがあります。
100インチに要る壁までの距離も、X3の2.00mに対してX2 Plusは1.78mで、同じ部屋なら1サイズほど大きく映せると考えられます。
一方で、X3が上回る点も少なくありません。
- OSはX2 PlusのAndroid 9.0に対し、X3は新しいAladdin OS
- 重さはX2 Plusの4.9kgに対し、X3は3.7kg
- 動作音はX2 Plusの約35〜37dBに対し、X3は約32dB
- 照明の寿命はX2 Plusの30,000時間に対し、X3は約70,000時間
2026年10月28日時点の公式ストアでは、X2 Plusが¥129,800、X3が¥99,800で、差は¥30,000です。
約3万円を足して明るさと画面の大きさを取るか、安さと新しさを取るかが、2機種の分かれ目です。
X2 Plusの明るさや投写距離を公式で確かめるなら、Aladdin X2 Plusの公式ページが早道です。
X2 Plusを単体で評価した内容は、Aladdin X2 Plusの評価を解説した記事にまとめています。
X3 Laser 4Kとの違いは明るさ・4K・照明14畳
X3 Laser 4Kは、公式がシリーズの最上位モデルと呼んでいる機種です。
映像は1,600 ANSIルーメンの4Kで、X3の約2.3倍の明るさがあり、照明も14畳まで照らせます。
2026年10月28日時点の公式ストアの価格は¥249,800で、X3との差は¥150,000です。
10畳以上の部屋の照明も任せたい、昼も見たい、という条件がそろうなら、この差を払う意味が出てきます。
壁までの距離で決まる画面サイズ
X3で映せる画面の大きさは、天井の引掛シーリングの中心から、映したい壁までの距離で決まります。
公式が示している距離は、60インチが1.29m、100インチが2.00mです。
発表時の公式の案内では、壁から約1.64mで80インチを映せるとされています。
約1.3mで60インチ、約1.65mで80インチ、約2mで100インチと覚えておくと、部屋で測るときに迷いません。

引掛シーリングが部屋の真ん中にある場合、壁までの距離は部屋の一辺のおよそ半分です。
一般的な畳の寸法から計算した目安は、次のとおりです。
| 部屋(映す壁の向き) | 中央から壁までの目安 | X3で映せる大きさの目安 |
|---|---|---|
| 4.5畳 | 約1.3〜1.4m | 60インチ前後 |
| 6畳(短い辺の壁) | 約1.3〜1.4m | 60インチ前後 |
| 6畳(長い辺の壁) | 約1.7〜1.9m | 80インチ前後 |
| 8畳 | 約1.7〜1.9m | 80インチ前後 |
部屋の真ん中に引掛シーリングがあると、8畳でも壁まで2mに届かないことが多く、X3で100インチを映すのは難しくなります。
X2 Plusなら80インチに1.47m、100インチに1.78mで済むため、同じ部屋でもう一回り大きく映せます。
畳の大きさは地域や建物で違い、引掛シーリングが真ん中にない部屋もあるため、表は目安として使い、実際の距離をメジャーで測ってください。
距離と画面サイズの考え方は、プロジェクターの投影距離を画面サイズ別に解説した記事でも説明しています。
部屋の広さ別に見るX3の向き不向き
X3の照明は8畳まで・最大3,800lmなので、部屋の主照明として使えるかどうかは8畳が境目です。
8畳より広い部屋では、照明の届き方と映像の明るさの両方で、別の機種が候補に入ります。

8畳までの寝室・個室なら照明も映像も任せられる
8畳までの寝室や個室は、X3がいちばん力を発揮する部屋です。
照明は公式の対応範囲に収まり、夜に部屋を暗くすれば、700 ANSIルーメンでも映像は十分に見られます。
7畳の部屋で使ったレビューでは照明の明るさは十分とされ、約5畳の部屋で約60インチを映したという体験記もあります。
動作音は公式で約32dBとされていて、寝る前に動画を流す使い方とも相性がよい数値です。
壁までの距離と部屋の広さが条件に合ったら、あとは公式の仕様と今の価格を見比べて決められます。
\ 8畳までの寝室なら照明ごと1台に /
※公式ストアの価格は時期で変わります
10畳以上のリビングは照明が足りない
10畳以上のリビングやLDKでは、X3の照明は公式の対応範囲を超えます。
X2 Lightと比べたレビューでも、10畳を超える部屋の主照明にはおすすめしないと書かれています。
注意したいのは、X2 Plusに替えても照明は同じ8畳までで、この問題は解決しない点です。
照明を14畳まで任せられる天井一体型はX2 LightとX3 Laser 4Kで、X2 Lightは公式ストアで売り切れです(2026年10月16日時点)。
広い部屋で照明まで1台に任せたいなら、Aladdin X3 Laser 4Kの公式ページで照明と明るさの仕様を見ておくと比べやすくなります。
昼に日が入る部屋は明るさが足りない
日中に日が入る部屋で、カーテンを開けたまま見る使い方には、X3の700 ANSIルーメンでは足りず、実機レビューでも晴れた日中は物足りないとされています。
明るさを測ったレビューでは、映画館の明るさの基準に届くのは約85インチまでだったと報告されています(その筆者の部屋での測定)。
昼も見たい場合は、画面を小さめにする、遮光カーテンで光を抑える、明るい機種を選ぶ、のどれかで考えることになります。
照明と映像の光を両立させる工夫は、プロジェクターと照明の両立を解説した記事にまとめています。
実機レビューで評価されている点
X3の実機レビューや体験記で評価が集まっている点は、おおむね共通しています。
- 引掛シーリングに付けるだけで、約5分で設置でき配線がない
- 新しいCPUとOSで操作のもたつきが減り、スリープから数秒で起動する
- バックライト付きのリモコンに、Netflixのボタンが付いている
- 天井から音が降ってくる感覚で、価格の割に音が良い
なかでも目立つのは操作の速さで、X2 Lightと比べたレビューでは、良くなった点の先頭に挙げられています。
画質では、実機を測定したレビューで、ネイティブコントラストが約500:1、色の基準であるRec.709のカバー率が91.1%と報告されています。
買う前に確かめたい気になる点
X3の気になる点は、本体の弱点よりも、つなぎ方や使い方の条件にかかわるものが中心です。
買ってから困らないように、次の4つは先に確かめておきましょう。
HDMIの端子がなくConnector 2が要る
X3の公式の仕様には、HDMIの入力端子の記載がありません。
実機レビューでも有線の端子はなく、外部のスピーカーはBluetoothでつなぐと報告されています。
ゲーム機やブルーレイレコーダーをつなぐなら、別売のAladdin Connector 2を使います。
Connector 2は、HDMIの機器の映像をWi-Fiで天井の本体へ送る機器です。

2026年10月28日時点の公式ストアでは、X3とConnector 2のセットが¥118,600で売られています。
反応の速いゲームには向かない
実機を測定したレビューでは、X3でゲームをしたときの遅延が約100ms(約6フレーム)だったと報告されています。
公式の数値ではありませんが、反応の速さが勝負の対戦ゲームや音楽ゲームには向かない水準です。
付けられる天井と壁スイッチを先に確かめる
X3は、引掛シーリングや引掛埋込ローゼットなど、公式が指定する5種類の配線器具に専用アダプターで取り付けます。
見落としやすいのが壁のスイッチで、公式は調光機能付きの壁スイッチでは火災の原因になるとして使わないよう求めています。
本体は3.7kgで施工基準の5.0kgには余裕がありますが、古い器具は強度を電気工事店に確かめてもらうよう公式は勧めています。
取り付けは安定した脚立で行い、天井や器具に不安があるときは、無理をせず電気工事店に相談してください。
実際の手順は、ポップインアラジンの取り付け方と外し方を解説した記事で順番に説明しています。
テレビを見るには別の機器が要る
X3を買っただけでは、地上波のテレビ放送は映りません。
2026年10月16日時点の公式のXit AirBoxのページでは、X3もこのワイヤレスチューナーの対応機種に入っていました。
一方で、公式X3ページはテレビチューナーへの対応を「準備中」としていて、公式の中でも表記がそろっていません。
テレビの代わりにする予定なら、購入前に公式のサポートで今の対応状況を確かめてください。
今買うならX3・X2 Plus・X3 Laser 4Kのどれか
2026年10月16日時点で、公式ストアで新品を買える天井一体型は、X3、X2 Plus、X3 Laser 4Kの3機種です。
それぞれが向くのは、次のような人です。
- X3(¥99,800):8畳までの部屋で、夜を中心に60〜80インチで見る人
- X2 Plus(¥129,800):同じ8畳までの部屋で、少しでも明るく大きく映したい人
- X3 Laser 4K(¥249,800):10畳以上の部屋や昼の視聴で、照明と明るさの両方が要る人
10畳以上で照明も任せたいなら、8畳までのX3とX2 Plusは外れ、X3 Laser 4Kが残ります。

同じ部屋で100インチを狙うなら、OSが古く本体が1.2kg重い点を受け入れて、X2 Plusを選ぶ意味があります。
天井一体型以外のMarcaやPocaまで含めて選びたい人は、Aladdin Xの全機種を部屋と設置方法で比べた記事から絞り込めます。
Aladdin X3に関するよくある質問
Aladdin X3でNetflixは見られますか?
公式X3ページには「公式Netflix」と書かれています。
ほかの動画配信アプリを使いたい場合は、対応しているかを購入前に公式で確かめてください。
保証は何年付いていますか?
公式X3ページには、2年間の保証と表示されています。
公式ストア以外で買う場合は、保証の扱いを購入前に確かめておくと安心です。
Aladdin X3の評価のまとめ
Aladdin X3は、700 ANSIルーメン・フルHD・照明8畳・3.7kgの、天井一体型の標準機です。
暗くできる8畳までの寝室や個室で、夜に60〜80インチで見る使い方なら、価格と使いやすさのつり合いがとれています。
100インチには壁まで約2mが要るため、部屋の真ん中に引掛シーリングがある6〜8畳では80インチ前後が目安です。
X2 Lightとは映像の明るさが同じで、照明が8畳に絞られた代わりに、操作の速さと軽さが上がりました。
X2 Plusは約3万円高い分、明るさと短い投写距離で上回り、10畳以上の部屋や昼の視聴ならX3 Laser 4Kまで含めて比べてください。
テレビチューナーへの対応は公式の中でも表記が分かれているため、Aladdin X公式サイトのX3のページとXit AirBoxのページの両方を、注文の前に見比べてください。
