BenQのプロジェクターは型番が似ていて、どれがどの用途向けか分かりにくくなっています。
結論として、目的をひとつに決めてから選ぶと候補がすぐに絞れるメーカーです。
とくに投写比と入力遅延の数値が機種ごとにはっきり分かれています。
この記事では、BenQのシリーズ内でどれを選ぶかを判断できるように整理します。
記事のポイント
- 目的を決めれば候補は2〜3機種に絞れる
- 投写比が小さいほど狭い部屋で映せる
- ゲーム向けは入力遅延の数値で選ぶ
- 自動補正の充実度は機種で差がある
BenQのプロジェクターはどんなメーカーか
BenQは台湾のメーカーで、DLP方式のプロジェクターを幅広く出しています。
家庭用では、映画向け・テレビの代わり・ゲーム向けと、目的ごとにシリーズが分かれています。

同じ4Kでも、狙っている使い方が違えば中身の振り分けも変わります。
光源はLEDとレーザーが中心で、ランプを使う旧来の機種は少なくなりました。
LEDやレーザーの機種は、光源の交換を前提にしていません。
電源を入れてから映るまでも短く、日常的に点けたり消したりする使い方に向きます。
光源ごとの違いは、LEDとレーザーの違いを解説した記事で詳しく扱っています。
選ぶときに見るのは投写比と入力遅延
BenQの仕様表で、機種の性格がいちばん表れるのが投写比です。
投写比は、投影する距離を画面の横幅で割った数字を指します。
この数字が小さいほど、壁の近くから大きく映せます。
| 投写比 | 100インチに必要な距離 | 置ける場所の目安 |
|---|---|---|
| 0.69〜0.83 | 約1.5〜1.8m | ソファの手前のテーブル |
| 0.8 | 約1.8m | 6畳間の短い辺 |
| 1.2 | 約2.6m | 部屋の中ほどや棚の上 |
距離の測り方は、投影距離の計算方法をまとめた記事で確認できます。
投写比が小さい機種ほど、本体の向きが少しずれるだけで画面が歪みます。
置き場所を決めるときは、角度を調整できる台も一緒に考えてください。
部屋が狭いなら短焦点のTK705STi
TK705STiは、4LED光源で3,000ANSIルーメンの短焦点モデルです。
投写比は0.8で、Google TVを内蔵しています(出典:ベンキュージャパン公式サイト)。
動作音は標準で26dB、エコモードでは24dBまで下がります。
1.8m前後の距離があれば100インチを映せるため、6畳間でも収まります。
ピント合わせと台形補正が自動で動くので、置き直しても調整が要りません。
映画を大きく見たい人が、最初に見比べる1台になります。
\ 6畳間で100インチを狙う /
テレビの代わりにするならGP520
GP520は、4LED光源で2,600ANSIルーメンのモデルです。
12Wのスピーカーを2つ積み、Google TVも内蔵しています。
質量は約3.7kgで、動作音は標準26dBに収まります。
USB Type-Cから映像を入れながら、機器へ給電できる端子を備えています。
ケーブル1本でつなげるため、配線を増やしたくない人に向きます。
ただし投写比は1.2のため、100インチには2.6m前後の距離が要ります。
距離を取れる部屋で、機器を増やさずに使いたいなら候補になります。
反応の速さを優先するならX500i
X500iは、ゲーム向けに作られた短焦点のモデルです。
4LED光源で2,200ANSIルーメン、投写比は0.69〜0.83です。
応答速度はフルHDの240Hz入力時で4.2msと案内されています(出典:ベンキュージャパン公式サイト)。

より明るさが要るなら、レーザー光源で3,200ANSIルーメンのTK710STiもあります。
どちらも投写比は同じ範囲で、1.5m前後から100インチを映せます。
暗くした部屋で使うならX500i、明るさを足したいならTK710STiという分け方になります。
遅延の考え方そのものは、ゲーム用プロジェクターの選び方をまとめた記事で整理しています。
操作の遅れが気になる人は、まず数値を見比べてみてください。
苦手なところも見ておく
強みだけで決めると、使い始めてから気になる点が出てきます。
自動補正の充実度に差がある
壁の色に合わせて色を直す機能や、障害物を避ける機能は全機種には入っていません。
ゲーム向けのモデルは、スマート機能を外部のドングルで補う構成です。
置き場所を頻繁に変えるなら、自動補正が充実した機種を選んでください。
ファンの音は機種で変わる
明るさを上げた機種ほど、冷却の音が大きくなります。
X500iは標準で31dB、エコモードで29dBと案内されています。
静かな場面が多い映画では、26dB台の機種のほうが気になりにくくなります。
音を外へ出す構成にすれば、ファンの音は目立たなくなります。
設置は台形補正に頼りすぎない
斜めに置いた映像を四角く直す補正は、映像を加工して形を整える仕組みです。
大きく補正をかけるほど、使える画素が減って細部がにじみます。
投写比の小さい機種ほど、わずかな向きのずれが画面の歪みとして出ます。
角度を固定できる台を使えば、補正に頼らずに位置を合わせられます。
\ 向きを固定して歪みを防ぐ /
調べていて感じるのは、短焦点ほど設置の精度が効いてくる点です。
置き場所と角度を先に決めておくと、機種の実力がそのまま出ます。
BenQのプロジェクターに関するよくある質問
短焦点と超短焦点は何が違いますか?
短焦点は1.5m前後の距離を取って映すタイプです。
超短焦点は壁ぎわに置いて、真上へ向かって映します。
部屋の奥行きがどれだけ取れるかで、選ぶ側が変わります。
4Kと書かれていますが本当に4Kですか?
素子の画素を高速でずらして、画面上で4Kの画素数にする方式です。
仕様表では表示解像度として4K UHDと書かれています。
見え方は投写サイズと見る距離でも変わります。
Netflixは本体だけで見られますか?
Google TVを内蔵した機種なら、本体のアプリから見られます。
ゲーム向けのモデルは、付属のドングルを挿して使う構成です。
機種ごとに違うため、購入前に仕様を確認してください。
明るい部屋でも見られますか?
2,000ANSIルーメンを超える機種なら、薄暗い程度の部屋で見分けられます。
直射日光が入る時間帯は、カーテンで外光を切ってください。
白い壁ではなく、外光を抑えるスクリーンを使う方法もあります。
虹色の残像が見えることはありますか?
DLP方式では、視線を動かしたときに感じる人がいます。
見え方には個人差があり、気づかない人も多くいます。
気になる場合は、店頭で実機を見てから決めてください。
BenQのプロジェクターのまとめ
BenQは目的ごとに機種が分かれているため、用途を決めると早く絞れます。
狭い部屋で大きく映すなら、投写比の小さい短焦点モデルを選びます。
操作の遅れが気になるなら、応答速度の数値が載っている機種を見てください。
自動補正やスマート機能の充実度は、機種によって差があります。
短焦点ほど設置の精度が効くため、角度を固定できる台も検討しておきます。
仕様は変わることがあるため、購入前に公式サイトで最新の内容を確認してください。


