機種別レビュー

XGIMI HORIZON 20シリーズ比較|3機種の違い

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HORIZON 20シリーズ3機種で共通する部分と違う部分を並べた図

HORIZON 20シリーズは3機種あって、どれを選べばいいのか迷いやすいところです。

スペック表を並べても同じ項目ばかりで、価格だけが16万円も違って見えます。

結論から言うと、3機種の差はほぼ明るさに集約されていて、部屋の条件から必要な明るさを逆算すれば答えが出ます。

この記事では、共通している部分と違う部分を切り分けたうえで、どの条件ならどの機種を選ぶかを整理します。

記事のポイント

  • 3機種は画質処理や端子がほぼ同じで、違いは明るさに集中している
  • 遮光できる部屋で100インチ前後なら無印でも足りる
  • 昼間や120インチ以上ならMaxの明るさが効いてくる
  • ゲームの遅延はカタログ値と実際の設定で差が出る

3機種の違いは明るさと価格にほぼ集約される

最初に、どこが同じでどこが違うのかをはっきりさせておきます。

ここを取り違えると、上位機に払った金額の意味が分からなくなります。

HORIZON 20シリーズ3機種で共通する部分と違う部分を並べた図
上位機に払うのは明るさのぶん

共通している部分がかなり多い

HORIZON 20、20 Pro、20 Maxは、映像の作り方そのものが同じです。

RGBの3色レーザー光源に0.47型のDMDを組み合わせた4K機で、Dolby VisionとHDR10+に対応します。

設置に関わる部分も共通で、光学ズーム、レンズシフト、オートフォーカス、障害物の自動回避を3機種とも備えています。

次の項目は、公式仕様の上では3機種に差がありません。

  • 解像度とDMDのサイズ
  • HDRの対応規格
  • スローレシオと投影サイズの範囲
  • Google TVとWi-Fi 6
  • Harman/Kardonの12W×2スピーカー
  • HDMI2系統とeARC

つまり上位機を選んでも、解像度、スピーカー、OS、端子、レンズシフトの範囲が上がるわけではありません。

差額のほとんどは明るさに対して払う形になります。

XGIMIのほかのシリーズも含めて見比べたい場合は、XGIMIの機種を比較した記事で全体像を確認できます。

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違うのは明るさ・消費電力・重量・価格

では実際にどこが変わるのかを、数値で並べます。

項目HORIZON 20HORIZON 20 ProHORIZON 20 Max
明るさ3,200 ISOルーメン4,100 ISOルーメン5,700 ISOルーメン
最大消費電力180W以下230W以下280W以下
重量4.8kg4.9kg5.4kg
公式表示価格¥289,900¥349,900¥450,900

価格と明るさは2026年9月時点でXGIMI公式サイトに表示されていた内容です。

価格は販売店やセールの時期、セット内容によって変わるため、目安として見てください。

無印からProへは6万円で明るさが約28%、ProからMaxへは約10万円で約39%増えます。

明るさ100 ISOルーメンあたりの価格に直すと、無印が約9,060円、Proが約8,530円、Maxが約7,910円です。

数字の上では上位機ほど明るさの単価は安くなりますが、これは追加費用の大半が明るさに使われているという意味でもあります。

最新の価格はXGIMI公式サイトで確認できます。

必要な明るさは部屋の条件から逆算する

明るさの数字だけを見ても、自分に必要な量は決まりません。

部屋の明るさと画面サイズの2つで、必要な明るさが変わります。

遮光できるかどうかで変わる

カーテンを閉めて照明を消せる部屋なら、3,200 ISOルーメンでも十分に明るく映ります。

一方、日中のリビングや照明を点けたまま見る使い方では、同じ数値でも白っぽく見えます。

環境光は画面の中の黒を持ち上げるため、明るさが足りないとコントラストまで落ちて見えます。

暗いシーンが多い映画ほど、この影響が出やすくなります。

必要な明るさの考え方は、ルーメンの目安を部屋別に解説した記事で詳しく扱っています。

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画面が大きいほど明るさが要る

同じ明るさでも、画面を大きくすると単位面積あたりの光は減ります。

100インチを120インチにすると面積は約1.44倍になり、その分だけ画面は暗くなります。

XGIMIは40〜300インチに対応すると記載しつつ、画質面では60〜150インチを推奨しています。

150インチ級を日常的に使うなら、明るさの余裕があるほうが破綻しにくくなります。

逆に100インチ前後で止めるなら、無印の3,200 ISOルーメンでも余裕が残ります。

条件ごとに向いている機種

ここまでの前提をもとに、機種ごとの向き先を整理します。

順番に自分の条件と照らし合わせてみてください。

部屋の明るさと画面サイズで3機種を選び分けるマトリクス図
迷ったら先に部屋の明るさを測る

暗くできる部屋ならHORIZON 20

遮光できる寝室や書斎で、100インチ前後を映すなら無印が合います。

3,200 ISOルーメンは暗室では十分に明るく、上位機と同じ4Kの映像処理とレンズシフトが使えます。

無印は廉価版というより、同じ中身の低出力版に近い位置づけです。

削られているのは明るさと、それに伴う消費電力や重量だけです。

3機種で最も軽い4.8kgなので、部屋を移動させて使う場合も扱いやすくなります。

明るさと価格の折り合いならHORIZON 20 Pro

完全には暗くできないリビングで、100〜130インチを狙うならProが収まりがよいです。

4,100 ISOルーメンは無印より約28%明るく、価格差は6万円です。

実売では無印との差が4万円前後まで縮む場面もあります。

その水準まで下がっていれば、明るさの上積みに対する費用としては納得しやすくなります。

夜は照明を落として映画、昼は点けたままスポーツ、といった兼用の使い方に向きます。

昼間や大画面ならHORIZON 20 Max

日中のリビングや、120〜150インチを常用するならMaxの出番です。

5,700 ISOルーメンは無印の約1.8倍で、環境光や大画面で失われる明るさを取り戻せます。

ただし、明るさが上がっても黒の沈み込みまで別物になるわけではありません。

暗室で黒の締まりを最優先するなら、Maxに10万円を足す理由は弱くなります。

調べていて興味深かったのは、上位機ほど明るさの単価が安いのに、総合の満足度は部屋次第で逆転する点です。

暗室が用意できる人ほど、上位機の価値を使い切れないという構図になっています。

3機種とも設置の自由度は同じなので、迷ったら先に部屋の明るさを測るほうが早く決まります。

どの機種も同じ公式ページから現在の価格とキャンペーンを確認できます。

XGIMI 公式サイトで詳細を見る

買う前に確認しておきたい点

3機種共通で、カタログの読み方に注意が要る項目があります。

ここを知らずに買うと、届いてから設置し直すことになります。

投影距離とレンズシフトの表記

HORIZON 20シリーズのスローレシオは1.2〜1.5:1です。

100インチなら壁からおよそ2.7〜3.3m、120インチならおよそ3.2〜4.0mが目安になります。

レンズシフトは垂直±120%と書かれていますが、上下に同じだけ動くわけではありません。

公式の注記では、初期位置から上方向へ20%、下方向へ120%という説明になっています。

天井近くに置く前提なら、この非対称は先に把握しておいたほうが安全です。

部屋の寸法から置ける位置を出す方法は、投影距離の計算方法をまとめた記事で説明しています。

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ゲームの遅延はカタログ値と設定で変わる

公式には1msという数値がありますが、これは1080p/240Hzという特定条件の値です。

4K/60Hzの公式値は3msで、実際の測定では20ms前後という報告もあります。

遅延は映像モード、フレーム補間、PC向け設定のどれを使うかで大きく動きます。

プリセットを切り替えるだけでは短くならないことがあるため、設定の組み合わせで確認してください。

遅延の目安と対策は、ゲーム用プロジェクターの入力遅延を解説した記事にまとめています。

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4K120Hzは期待しすぎない

ゲーム機側から4K/120Hzの信号を送れたという報告と、内部で解像度を落としているという指摘の両方があります。

公式に明示されているのは4K/60Hz、1080p/120Hz、1080p/240Hzの3つです。

4Kで120Hzを出すことを前提に選ぶなら、現時点では確定情報として扱わないほうが無難です。

4K/60Hzまでなら、3機種とも同じ条件で使えます。

4Kの表示方式そのものについては、4Kプロジェクターの選び方を解説した記事が参考になります。

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HORIZON 20シリーズの比較に関するよくある質問

Maxを選べば画質そのものが良くなりますか?

明るさ以外の画質の作りは3機種でほぼ同じです。

解像度、HDRの対応規格、DMDのサイズは共通のため、暗室では差が出にくくなります。

Maxの強みは、環境光や大画面で失われる明るさを補える点にあります。

ISOルーメンとANSIルーメンは同じですか?

別の測定規格です。

XGIMIはISO 21118に基づくISOルーメンを公式値として掲載しており、ANSIルーメンは公表していません。

一定の係数で換算できるものではないため、他社のANSI表記と単純に並べないでください。

最大輝度モードは常用できますか?

常用向けではない場合があります。

メーカー自身が、最大輝度では通常モードより色味が変わったりファンの音が大きくなったりする可能性があると説明しています。

公式の数値は理想的な測定環境での値として見ておくほうが実態に近くなります。

スピーカーは上位機のほうが良いですか?

3機種とも同じ構成です。

Harman/Kardonの12Wを2基搭載しており、公式仕様の上では差がありません。

音にこだわる場合は、機種を上げるより外部スピーカーを足すほうが変化が分かりやすくなります。

HORIZON 20シリーズ比較のまとめ

HORIZON 20シリーズの3機種は、画質処理も設置機能も端子もほぼ同じです。

違うのは明るさと、それに連動する消費電力、重量、価格です。

選ぶときは、次の順番で条件を当てはめると迷いにくくなります。

  • 部屋を暗くできて100インチ前後なら無印
  • 完全には暗くできず100〜130インチならPro
  • 昼間に使う、または120〜150インチを常用するならMax

上位機に払う金額は、画質の格上げではなく明るさの上積みに対するものだと考えてください。

ゲームの遅延と4K120Hzについては、カタログの数値をそのまま前提にしないほうが安全です。

正確な情報は公式サイトをご確認ください。

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K

プロジェクター図鑑 K

賃貸・工事なしで天井にプロジェクターを設置できると知ってから、 ホームシアター生活にはまり、このサイトを立ち上げました。

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プロジェクターの選び方・設置方法・接続トラブルまで、 実際に情報を集めて分かったことを正直にお伝えします。

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